
※この記事は以前書いた感想を、カーリーちゃんと一緒に再構成したバージョンです。

マスコットガール カーリーちゃん
「いいですよ〜!」って元気に返事して、5秒後に激しく後悔。
あれ? なんで私、また“やりたくないこと”を笑顔で引き受けてるの?
飲み会の幹事、職場のトイレ掃除、誰かの相談聞き役…。
断れなかった回数なら、軽く100回は超えてる自信がある。
でも最近気づいたんです。
これ、私の性格のせいじゃなかったかもしれないって。
実は、“人間がYESと言ってしまうメカニズム”がちゃんとあるらしい。
それを知ったのがこの本——
『影響力の武器』。
知らなかったら一生「いい人役」やってたかもしれない・・。
ということで
今回は ロバート・B・チャルディー二 著書の「影響力の武器(第三版)」をご紹介します!


この本がどんな本かというと
物心がついた頃からずっと販売員や募金活動員、その他さまざまな説得上手な人に丸め込まれてきた

「カモ」体質な著者が、本業である「(実験社会)心理学者」として、
上記のようなプロ達が使っているテクニックを
深掘りし「どのような心理学的な原理(会話や行動のテクニック的なもの)」で
自分たちの希望を受け入れさせ、相手に「承諾(しょうだく)」を引き出すのか突きとめたいと思って
論じた研究内容が記されています。
この記事では「影響力の武器」を通じて、“なぜ人はYESと言ってしまうのか”と、それにどう気づくかを、自分の体験も交えて考えます。さあこれを読んで、もう人から振り回されない自分になりましょう!

【たとえばこんな場面】
・スーパーの試食でなぜかその商品を買ってしまう(返報性)
・限定○○個という言葉に焦って申し込む(希少性)
・SNSで「いいね」が多い商品が気になる(社会的証明)
これ、全部「仕掛け」なんです。

もう騙されないニャ〜
頂き女子リリちゃんのマニュアルは約3万円で入手困難ですが、こちらの本は新品でも約3千円で
下のバナーから簡単にお買い上げいただけます。(あら お得)
各章の図解説明です。
章 | 原理名 | 心のスイッチ | 例 |
---|---|---|---|
1 | 導入 | ショートカット反応 | 無意識でYES |
2 | 返報性 | お返ししなきゃ | 試食で購入 |
3 | 一貫性 | 最初のYESを守りたい | 署名→活動参加 |
4 | 社会的証明 | みんながやってる | SNSで爆売れ |
5 | 好意 | 好きな人の話信じる | イケメン営業 |
6 | 権威 | 権威に弱い | 白衣・医師 |
7 | 希少性 | 今しかない! | 限定・残り1点 |
8 | 防衛策 | 気づく=守る | 「なんか変」感覚 |
第1章 影響力の武器 「気づいたら“YES”って言ってた私へ」
キーワード:カチッ!サー
動物にも人間にも あらかじめプログラムされたテープが備わっている。
タイトル:「気づいたら“YES”って言ってた私へ」
カーリーちゃんは、ある日ふと気づいた。
「え?私、なんであれ買ったんやろ?」「なんであの人の話、断れんかったんやろ?」
🐾カーリー「別にバカなわけじゃないのに、なーんか流されるんよねぇ…」
→気になって本屋で手に取ったのが『影響力の武器』。
🧠解説:なぜYESと言ってしまうのか?
著者チャルディーニは言う:
「人が“YES”と答えてしまうのは、だまされやすいからではなく、“自動反応”のスイッチが入るから」
つまり、私たちは忙しい中で、いちいち判断せず、ショートカット(心理の近道)で決めてしまう癖がある。
そのスイッチを広告・営業・詐欺・恋愛・セミナーなどが巧みに押してくる。
🌀カーリーのひとこと:
「自分を守るには、“知る”しかないっちゃね…」
たいていの場合 人の行動は機械的だということを説明(動物も)
・親トリはヒナの鳴き声で親スイッチが入る。
鳴かないヒナは育てない。ヒナの声で鳴くのならそれがたとえ天敵(ここではイタチ)の剥製でも育てようとする。
・なかなか売れないアクセサリーの値札を間違って2倍の価格に表記したら完売したのは何故か?
値段が良い=品質が良い という刷り込み。(安かろう悪かろう)
・2番目に確認したものは、1番目よりもだいぶ異なって見える(感じる)「コントラストの原理」を活用法
例:不動産の営業は 本当に売りたい家を案内する前にまず当て馬物件であるボロ屋を見せる。
例:高いスーツや車を買った後なら、ベルトやカーディガン・カーアクセサリーが高額な品物でも値段を気にしない。


第2章 返報性の罠「貰ったら最後」
タイトル:「もらったら最後」
カーリーちゃんは商店街をぶらぶらしてた。
焼き鳥屋の前でおじさんが「これ、食べてみて~!」とタダで一本くれた。
🐾カーリー「うまっっ……てか、これ…買わなきゃダメなやつやん…!」
実はこれが「返報性の原理」。
何かしてもらうと、「返さなきゃ」って無意識に思っちゃう。
たとえそれが頼んでないサービスでも、効果バツグン。
🌀カーリーのひとこと:
「タダほど高いものはない、ってママが言ってたの、正解だった…!!」


第3章 コミットメントと一貫性の罠「ちょっとだけなら、が命取り」
キーワード:結果にコミットする


タイトル:「ちょっとだけなら、が命取り」
近所のママさんが「地域猫の署名お願い~!」と来た。
サインしたカーリー。数日後…。
「じゃあ、今度エサやりも一緒にね!」と笑顔のママ。
🐾カーリー「え?あたし、ただ名前書いただけやん!?」
でもそれが「一貫性の原理」。
人は一度ある態度をとると、それを守ろうとする習性がある。
🌀カーリーのひとこと:
「“軽いノリ”で踏み出した足は、重くなる。」
要求は 始めは小さく→徐々に大きくなる。


第4章 社会的証明のまやかし「みんなが買ってるらしい」
「社会的証明」とは・・・人は「他の人達が何を正しいと考えているか」を基準にして物事を判断する というもの


・お笑い番組で流れる人工的な笑い声・・ネタがつまらない時でもテープを流すことで視聴者のウケがよくなるデータ。
タイトル:「みんなが買ってるらしい」
SNSで「今、話題沸騰中!」「爆売れ!」の謎コスメを見つけたカーリー。
「へぇ~流行ってんだ~」と即ポチ。
🐾カーリー「…誰も褒めてくれんかった。むしろ肌荒れた…」
「みんなやってる」が判断の基準になるのが社会的証明。
とくに「よくわからないこと」になると、人は多数派に従いがち。
🌀カーリーのひとこと:
「“みんなが”って、誰よ?!」


第5章 好意の罠「なんか、好きってだけで信じちゃう」


タイトル:「なんか、好きってだけで信じちゃう」
ある日カーリーちゃんは、近所のイケメン営業マン・光矢(こうや)に出会った。
「このサプリ、カーリーさんの美しさにぴったりだと思って…」
🐾カーリー「えっ…そんなこと言われたの初めて…!」 (ポワ〜ン)
気がついたら、9800円のサプリを買っていた。
解説:これは【好意の原理】。
人は、**好ましい人物(見た目が良い・褒めてくれる・親近感がある人)**の言うことを信じやすくなる。
- 見た目が整ってるだけで「信用できそう」と錯覚
- 自分の名前をちゃんと呼んでくれたり、褒められたりすると「この人、わかってくれてる」と思い込む
💡でも実際には、それが**“本当に必要なものか”**は別問題。
🌀カーリーのひとこと:
「光矢の顔が推しだっただけで、財布まで開くとか私ほんと沼…」


第6章 権威の罠 “誰が言ってるか”より、“何をどう言ってるか”に注意。
タイトル:「白衣の人、信じがち」
カーリーちゃんは最近、肩こりがひどい。
SNSで見つけた広告に飛びついた。
そこには白衣を着た男が映っていた。
「これは医師も推奨する新世代マッサージ器です」
🐾カーリー「えっ、ドクターが言うなら間違いないっしょ!!」
→ポチッ(3万9800円)
商品が届いたけど…微妙すぎた。
🐾カーリー「えっ…これ、ただの震える石じゃん…(泣)」
🧠解説:これは【権威の原理】
人は、権威があると感じる人(医者・専門家・教授・社長など)の言葉を、
無条件で信じてしまう傾向がある。
特に注意すべき演出は:
- 白衣、肩書、専門用語 → 権威っぽく見えるだけ
- 「医師が監修」って書いてあるけど、“誰が”“どういう立場で”かは不明
- 背景に本棚や高級そうなオフィス → 権威演出パワーアップ!
🌀カーリーのひとこと:
「肩こりより、心のスキマに効いた詐欺かも…」
📝補足:これ、日常にもめっちゃある
- 「テレビで〇〇先生が言ってた」→実はタレント医師
- 「◯◯大学の研究によると…」→その研究、スポンサー誰?
- 「有名ブロガーの推し」→実は案件
“誰が言ってるか”より、“何をどう言ってるか”に注意。
信じる前に一歩引いて、情報の裏をとる癖をつけよう。


第7章 希少性の罠 買うつもりなかったのに、「今しかない」焦りで判断力がぶっ飛ぶ
タイトル:「“残り1点”に魂持ってかれた夜」
深夜、カーリーちゃんはネットでふらっと洋服を見ていた。
特に欲しいわけでもなかったけど、あるアイテムに目が止まる。
「⚠ 残り1点」「あと2時間でタイムセール終了」
しかも「今、7人がこの商品を閲覧中」の表示。
🐾カーリー「やば!なくなるやん…!!ポチィィィィ!!!」
→(翌朝)「あれ?これ何に合わせんの…?」
🧠解説:これは【希少性の原理】
人は、「数が少ない・時間がない」=価値が高いと感じてしまう習性がある。
よくあるパターン:
- 「限定〇名様」「本日限り」「残り3個」
- SNSで「もう手に入らない激レア!」と言われると欲しくなる
- 買うつもりなかったのに、「今しかない」焦りで判断力がぶっ飛ぶ
実際は、商品が大量にあっても、**売り手が“レアに見せてるだけ”**ってことも。
🌀カーリーのひとこと:
「あのボタン押す指、ほんとに私の意志だったのかな…」


第8章 手っ取り早い影響力の罠 “すごそう”って、“すごい”とは違う
タイトル:「パッと見て、すぐ信じた」
カーリーちゃんは街角で“宇宙パワー水”を試飲させられる。
パンフには専門用語とグラフがぎっしり。
横には白衣を着た人と「お客様の声」として写真付きで笑顔の女性たち。
🐾カーリー「なんか…すごそう!効きそう!…買おうかな?」
→5分後、購入完了。
🧠解説:第8章「手っ取り早く影響力を発揮する方法」
この章では、人が**“深く考える前に”YESを出してしまう状況**が強調される。
- 【表面的な手がかり】(見た目・肩書・言い回し)
- 【時間のなさ・情報の多さ】で、“判断の近道”を脳が選ぶ
つまり、「今なら!」「この人すごそう!」で判断力がオフになる。
🌀カーリーのひとこと:
「“すごそう”って、“すごい”とは違うって気づいたの、帰ってからやった…」


最後に
余談ですが、この本を読んで思い出したのが
私が小学5年生の頃にクラスメイトの友達がある土曜日の放課後(土曜日は学校がお昼までだった)に帰りに一緒に来て欲しいところがあると言われ連れて行かれた時の記憶でした。お菓子が食べられるよという子供としては断る理由のないその誘い文句に釣られ行ったそこは、友達の家ではない民家か公民館的な雰囲気で、私くらいの見知らぬ子供たちが他にも数名居たと思います。そこで私たちは、よくわからない内容のアニメを観るように勧められ、言われるがままにお菓子を食べながらビデオを観ていました。その後みんなで遊ぶのかな?と思っていたら、何事もなかったかのようにそのまま解散になり、そこにいた大人のおばちゃんから、毎週やってるからまた是非遊びに来てね的なことを言われた気がします。別にそこにいた大人も子供も特に良いも嫌もなく過ごしましたが、一連の流れになぜか強烈な違和感を覚えた私は、絶対コレ来ない方がいいやつだろうなと思い二度と立ち寄ることはありませんでした。が、これが私のように甘やかされて育ったお菓子食べ放題の肥満児ではなく、家でお菓子が食べられない、家に居場所の無い子供だったらおそらく喜んで通っていただろうなと思います。友達が出来ない子だったら友達が沢山できるかもしれないですし。そして毎週テレビでは観たことのない謎のアニメを観させられるのでしょうが、これが結局何だったのかは、のちにそこに連れて行ったその子が、成人式を迎え選挙権を得た私に 数年ぶりに連絡をくれ、是非この人に投票してほしい!と選挙会場まで車で送迎し、私が実家を離れたのちは家にいたうちの両親にまでお願いをし続けていたことでようやく理解が追いつきました。あのサイコな熱心さはこのような幼少期の洗脳教育の賜物ですね。
他にも、ここには書けてないダークでヘビーな実例があるのですがキリがないので気になる方は本書をご覧ください。
いつも買う1500円くらいの本に比べ、倍の値段だったので正直買うの少し躊躇したのですが、実際読むとかなり細かい文字数と濃い内容で、一章を読むのに少し時間がかかりましたが非常にどの部分も面白くて結果飽きることなく読み進められました。逆に今までの本が文字が大きな割に内容がそんなに詰まってないようにも感じられました。こんなに充実した内容の本なら買う価値あるなと思います。長年重版を重ねて読み続けられているのも納得です。
洗脳や騙しのテクニックで利用する場合もあるカモ🦆しれません が
様々な具体的テクニックを知ることで
洗脳や騙しに遭っている状態から「予防」「解放」されるキッカケとなる一冊かもしれません。
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