

「いざってときは誰に罵られようが切り捨てる、もしくは誰に恨まれようが手に入れる。そういう覚悟がないと、人生はどんどん複雑になっていくわよ」P93
「どこ行きかわからない、地獄行きかもしれない列車に、えいって飛び乗れるかどうか」 あとは勝手に走っていく、後戻りはできないの P194
この物語は青埜櫂と井上暁海、二人の登場人物が主人公として、それぞれの視点から世間を感じるという設定で物語は進んでいきます。
私見ですが、その一人である暁海が、自分自身のアイデンティティーの置きどころが 物語の序盤は
第三者が主体の他人軸だったのが、徐々に二者へ、そして最後は自分軸へと変化いく過程を
ストーリーを通して感じることが出来ました。
同じ世間でも 軸が変わると世界はこんなにも変わるものなのかぁ・・・。
という驚きと、読み終わった後の じんわりとした幸福感。
🐾カーリーちゃん(神様だけど、ちょっと不器用で感情的)

ねえピンカーン、あたし……
胸がぎゅぅ〜ってなったんだけど……これって「せつなさ」ってやつ?
誰かのことを思い続けるって、星に祈るみたいなもんだね。
叶うとか叶わないとかじゃなくて、
それ自体が生きてるってことなんだって思ったよ……
🌈ピンカーン(のんびりしてるけど、核心つくタイプ)



うん、カーリー。
星ってさ、すぐに見えなくなったり遠くに行っちゃったりするけど、
それでもそこにあって、ずっと光ってるんだよね。
ぼくは、この本を読んで「優しさ」って静かな強さだなって思った。
暁海ちゃん、すごいよ……
この うだるような暑さに
ひとときの爽やかな物語をお楽しみください。


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