著者:ジェイエル・コリンズ「改訂版 父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え」2025年9月初版(改訂版)

結論:「高収入でなくても経済的自由は手に入る」ということ
「投資って、お金持ちがやるものでしょ?」
「給料が少ないから、貯金だけで精一杯…」
もしあなたがそう思っているなら、この本は人生を変える一冊になるかもしれません。
『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』は、高収入でなくても、複雑なテクニックを使わなくても、誰でも経済的自由を手に入れられるという事実を、驚くほどシンプルに教えてくれます。
著者 ジェイエル・コリンズが娘に宛てた「お金の手紙」をまとめた本書は、親が子に語りかけるような優しい口調で、お金に振り回されない生き方の本質を伝えてくれます。
こんな人に刺さる
- サブスクやクレカ払いで気づいたらお金がない人
- 投資に興味はあるけど、何から始めればいいかわからない人
- 会社に縛られず、自分の時間を取り戻したい人
- 将来のお金の不安から解放されたい人
「自由になるためのお金」—それがこの本のテーマです。
本の概要と基本情報
改訂版の特徴
2020年に発行した初版。その5年後である今回の改訂版では、以下が追加・更新されています:
- 最新の市場データと投資環境の変化
- 「裕福になる早道チェックリスト」(実践的なアクションリスト)
- インフレ時代の資産防衛に関する考察
- 改訂版発行までの5年9ヶ月の間で寄せられた読者からのFAQの追記
初版から変わらないのは、インデックス投資こそが最強という核心的メッセージです。
なぜインデックス投資なのか
本書が一貫して推奨するのは:
- VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)などの
- 低コストで
- 市場全体に投資する
- インデックスファンド
複雑な銘柄選びも、タイミングを見計らうことも不要。ただ買って、持ち続けるだけ—これが本書の答えです。
※著書では主にアメリカでの投資ケースを紹介しているため、日本で行えるインデックスファンドで考えるなどしてください。
核となる3つの大原則
本書の投資哲学は、たった3つのシンプルな原則に集約されます。
原則①:借金はしない
特に消費のための借金は、自由の正反対
具体的に避けるべきもの:
- クレジットカードのリボ払い(年利15%以上の利息は投資リターンを完全に食いつぶす)
- 車のローン(見栄のための新車は最悪の選択)
- 生活レベルを上げるための借金(高級品、ブランド、無駄な家具など)
日常への当てはめ方:
❌NG例:
- ボーナスが出たから高級時計をカードの分割払いで購入
- 昇給したので家賃が高い部屋に引っ越し
- Netflixに加えてDisney+Amazon Primeも全部契約
✅OK例:
- クレカは一括払いのみ、ポイント目的で使う
- 昇給分はそのまま投資に回し、生活レベルは据え置き
- サブスクは本当に使うもの1〜2個に絞る
唯一許容される借金は、価値が上がる資産(住宅など)と超低金利での戦略的借入のみです。
原則②:支出は収入より少なく
「稼ぐ力」より「使わない力」が自由への近道
コリンズが推奨する貯蓄率:
- 最低でも収入の30%
- 理想は50%以上を貯蓄・投資へ
「そんなの無理!」と思うかもしれません。でも考えてみてください:
年収400万円の人の場合:
- 手取り約320万円
- 50%貯蓄 = 年160万円投資
- 生活費は月13万円程度
生活費を抑える具体例:
- 家賃:手取りの25%以内(シェアハウス、郊外、実家など)
- 食費:自炊中心、コンビニを使わない
- 通信費:格安SIM(月1,000〜3,000円)
- 交通費:車を持たない、自転車活用
- 娯楽:図書館、無料イベント、自然を楽しむ
日常への当てはめ方:
❌NG例:
- 給料日前はいつもギリギリ
- 何にいくら使ったか把握していない
- 「みんな持ってるから」で買う
✅OK例:
- 家計簿アプリで毎月の収支を可視化
- 「給料−貯蓄=生活費」の順番で考える
- モノより経験、経験より自由を買う
原則③:余剰資金はインデックス投資へ
市場全体の成長に乗るのが、最もシンプルで最強の戦略
本書が推奨する投資先:
米国の場合:
- VTSAX(バンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンド)
- VTI(同ETF版)
日本版に置き換えると:
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
なぜインデックスだけでいいのか:
- プロの投資家でも市場平均に勝てない(統計的事実)
- 手数料が低い(年0.1%前後 vs アクティブファンド1〜3%)
- 時間をかけない(銘柄選び・売買タイミング不要)
- 分散が効いている(一つの企業が倒産してもダメージ小)
日常への当てはめ方:
❌NG例:
- 個別株でデイトレード(ギャンブルと同じ)
- SNSで話題の銘柄に飛びつく
- 高配当株を狙って銘柄選び
- 暴落したら怖くて売る
✅OK例:
- 新NISA口座でeMAXIS Slim オルカンに毎月3万円自動積立
- 証券口座は月1回しか見ない
- 暴落時も淡々と買い続ける
- 20〜30年持ち続ける前提
投資未経験の人が今日からやること:
- 証券口座を開設(楽天証券・SBI証券・マネックス証券など)
- 新NISA口座を申請
- つみたて投資枠で月1万円からインデックスファンド購入を設定
- あとは放置
印象的だった教え・具体的テクニック
教え①:収入の50%を貯蓄・投資に回せ
「そんなの無理」が「意外といける」に変わる瞬間
コリンズ自身も、最初から高収入だったわけではありません。
- 若い頃は普通のサラリーマン
- 意識的に支出を抑えた
- 収入が上がっても生活レベルを上げなかった
- 結果、50代前半でFIRE達成
50%貯蓄のための考え方:
- 「使えるお金 = 収入−貯蓄」と考える
- 給料が入ったら先に投資口座に移す
- 残ったお金で生活する(自動的に節約体質になる)
具体例:
月収30万円(手取り)の場合:
- 給料日に15万円を投資口座へ自動送金
- 残り15万円で生活
- 家賃 6万円
- 食費 3万円
- 光熱費・通信費 1.5万円
- 日用品・交際費 3万円
- 予備費 1.5万円
これを継続すると:
- 1年で180万円の投資元本
- 10年で1,800万円+運用益
- 20年で約5,000万円(年利7%想定)
教え②:VTI(全米株式)に集中投資せよ
分散しすぎも、集中しすぎもNG。市場全体でちょうどいい
コリンズの推奨ポートフォリオ:
資産形成期(20〜50代):
- 株式100%(VTI・VTSAX)
- 債券は不要
資産維持期(FIRE後・60代以降):
- 株式75% + 債券25%
- 債券で安定性を確保しつつ、成長も続ける
日本の投資家向けに置き換えると:
20〜40代:
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)100%
- またはeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)100%
50代以降・FIRE後:
- 株式75% + 債券25%
- eMAXIS Slim 全世界株式 75% + eMAXIS Slim 先進国債券 25%
なぜ若いうちは株100%でいいのか:
- 時間があるのでリスクを取れる
- 暴落しても回復を待てる
- 債券のリターンは低すぎる(年1〜3%)
教え③:暴落時も絶対に売らない
市場の暴落は「バーゲンセール」である
多くの投資家が失敗するパターン:
- 好調な時に買う(高値掴み)
- 暴落したら怖くなって売る(損失確定)
- 回復した後に「もう安全だ」と買い直す(高値で再参入)
正しい行動:
- 淡々と定期購入を続ける
- 暴落時も買い続ける(むしろ安く買えてラッキー)
- 回復を待つ(歴史上、市場は必ず回復してきた)
歴史が証明する事実:
- リーマンショック(2008年): 株価50%下落→3年で回復
- コロナショック(2020年): 株価30%下落→半年で回復
- ブラックマンデー(1987年): 株価23%下落→2年で回復
どの暴落でも、売らずに持ち続けた人が最大の利益を得ました。
日常で意識すること:
- ニュースで「株価暴落!」と見ても動じない
- 証券口座は月1回しか見ない
- 暴落時は「安く買えるチャンス」と考える
教え④:4%ルールで経済的自立を目指せ
「いくらあれば働かなくていいか」の明確な答え
4%ルールとは:
- 年間支出の25倍の資産があれば
- 資産から年4%ずつ取り崩しても
- 理論上、資産は尽きない
具体例:
| 年間支出 | 必要資産(25倍) | 月の取り崩し額 |
|---|---|---|
| 240万円 | 6,000万円 | 20万円 |
| 300万円 | 7,500万円 | 25万円 |
| 360万円 | 9,000万円 | 30万円 |
| 480万円 | 1億2,000万円 | 40万円 |
なぜ4%なのか:
- 株式市場の長期平均リターンは年7〜10%
- インフレ率を差し引いても実質4〜6%
- 4%取り崩しなら、資産は減らない(むしろ増える可能性も)
日本版FIREへの道筋:
ステップ1: 年間支出を把握する(例:月25万円 = 年300万円)
ステップ2: 必要資産を計算(300万円 × 25 = 7,500万円)
ステップ3: 逆算して月の投資額を決める
月10万円を年利7%で運用した場合:
- 10年後:約1,700万円
- 20年後:約5,200万円
- 25年後:約8,000万円 → FIRE達成!
月15万円なら:
- 20年後:約7,800万円 → FIRE達成!
教え⑤:資産形成の2つのフェーズを理解せよ
「積み上げる時期」と「維持する時期」で戦略を変える
フェーズ1:資産形成期(蓄積フェーズ) 攻めどき!
対象: 20〜50代、FIRE前
戦略:
- 株式100%
- リスクを最大限取る
- 暴落時もひたすら買う
- 収入の50%以上を投資
ポートフォリオ例:
- eMAXIS Slim 全世界株式 100%
マインドセット:
- 短期の値動きは無視
- 10年後、20年後を見る
- 暴落は「安く買えるボーナス」
フェーズ2:資産維持期(保全フェーズ) キープ時期
対象: FIRE後、60代以降
戦略:
- 株式75% + 債券25%
- リスクをやや抑える
- 取り崩しながらも成長させる
ポートフォリオ例:
- eMAXIS Slim 全世界株式 75%
- eMAXIS Slim 先進国債券 25%
マインドセット:
- 安定性重視
- 暴落時の精神的ダメージを減らす
- それでも成長は続ける
いつ切り替えるか:
- FIRE達成時
- または55〜60歳頃
- 「もう大きく増やさなくていい」と感じた時
気づき:この本が教えてくれた「本当の自由」
気づき①:投資はギャンブルじゃない
投資を始める前の私:
- 「投資=ギャンブル」だと思っていた
- 「お金が減るのが怖い」から手を出せなかった
- 個別株選びが必要だと思っていた
この本を読んで:
- インデックス投資は市場全体の成長に乗ること(ギャンブルではなく資本主義への参加)
- 短期では上下するが、長期では必ず右肩上がり(歴史が証明)
- 銘柄選びは不要(市場全体を買えばいい)
変化:
新NISA口座を開設し、eMAXIS Slim オルカンへの積立を開始。
気づき②:「会社に縛られない」は夢じゃない
投資を始める前の私:
- 「一生働き続けるしかない」と思っていた
- 会社を辞めたら生きていけない不安
- 給料が唯一の収入源
この本を読んで:
- 資産からの収入(配当・取り崩し)で生活できることを知った
- FIREは特別な才能が必要なわけではない(普通の人でも到達可能)
- 自由とは「嫌な仕事を辞められる選択肢を持つこと」
変化:
15年後にFIREするという具体的な目標ができました。今は「会社のため」ではなく「自分の資産形成のため」に働いています。精神的にとても楽になりました。
気づき③:「使わない力」が最強の武器
投資を始める前の私:
- 収入を増やすことばかり考えていた
- 支出は「仕方ない」と思っていた
- サブスクやコンビニ通いを見直したことがなかった
この本を読んで:
- 支出を月5万円減らす = 年利10%で600万円運用するのと同じ効果
- 収入を上げるより、支出を下げる方が簡単
- 生活の質を下げずに支出を減らす方法はたくさんある
変化:
- サブスクを5個→1個に
- 格安SIMに変更(月8,000円→1,500円)
- コンビニ禁止、自炊率UP
- 結果:月5万円の支出削減に成功
この5万円を投資に回すことで、資産形成スピードが一気に加速しました。
今日からできる3ステップ:あなたも自由への道を歩き出そう
ステップ1:家計を可視化する(今日中にやる)
なぜ必要?
- 何にいくら使っているか分からなければ改善できない
- 「なんとなく消えているお金」が一番多い
具体的な方法:
- 家計簿アプリをダウンロード
- おすすめ:マネーフォワードME、Zaim、MoneyTree
- クレカ・銀行口座と連携で自動記録
- 過去3ヶ月の支出を振り返る
- カテゴリ別に集計(食費、家賃、通信費、娯楽など)
- 「これ本当に必要?」と自問する
- 月の支出目標を決める
- 収入の50%を投資に回すなら、残り50%で生活
- 例:手取り30万円 → 生活費15万円
目標:
- 今週中に家計簿アプリで1週間記録
- 来月から本格運用
ステップ2:固定費を削減する(今週中にやる)
なぜ固定費?
- 一度削減すれば、ずっと効果が続く
- 変動費(食費など)より確実で楽
削減ターゲット:
①通信費(月5,000円削減)
- 大手キャリア → 格安SIM
- 例:docomo月8,000円 → 楽天モバイル月1,500円
- 年間7.8万円の節約
②サブスク(月3,000円削減)
- Netflix、Amazon Prime、Disney+、Spotify…
- 本当に使ってるのは1〜2個だけ
- 使用頻度の低いものは即解約
③保険(月10,000円削減)
- 不要な生命保険・医療保険を見直し
- 独身・若いなら最低限でOK
- 県民共済や都民共済で十分
④家賃(月20,000円削減)
- 引っ越しまで考えるなら最大の削減ポイント
- 駅近→駅から10分、1K→シェアハウスなど
- 年間24万円の節約
合計削減額:
- 月3.8万円 = 年45.6万円
- これを投資に回すと、20年で約2,400万円に!
目標:
- 今週中に格安SIMとサブスク見直し
- 3ヶ月以内に保険・家賃も検討
ステップ3:インデックス積立を開始する(今月中にやる)
なぜインデックス?
- 銘柄選び不要
- 手数料最安
- 歴史的に最も確実
具体的な手順:
①証券口座を開設(所要時間30分)
おすすめ証券会社:
- 楽天証券(楽天ポイントが貯まる・使える)
- SBI証券(取扱商品が最多)
- マネックス証券(ツールが使いやすい)
必要なもの:
- マイナンバーカード or 通知カード+免許証
- スマホで本人確認(即日〜3営業日で開設)
②新NISA口座を申請(口座開設と同時に)
- つみたて投資枠:年120万円
- 成長投資枠:年240万円
- 合計:年360万円まで非課税
③投資する商品を決める(1分で決まる)
初心者におすすめ:
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 全世界の株式に分散
- 信託報酬0.05775%
- これ一本でOK
米国集中派なら:
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- 米国の主要500社
- 信託報酬0.09372%
- 過去のリターンは全世界より高い
どちらを選んでも大差なし。迷ったら全世界株式!
④自動積立を設定(5分)
- 毎月の積立日を設定(給料日直後がおすすめ)
- 金額を決める(月1万円〜10万円など)
- 「新NISA:つみたて投資枠」で購入を選択
積立額の目安:
| 手取り月収 | 50%貯蓄なら | 積立額 |
|---|---|---|
| 20万円 | 10万円 | 10万円 |
| 25万円 | 12.5万円 | 10万円(上限) |
| 30万円 | 15万円 | 10万円(上限) |
| 35万円 | 17.5万円 | 10万円(上限) |
新NISA上限は月10万円(年120万円)なので、それ以上は特定口座で追加投資。
⑤あとは放置(最重要)
- 月1回だけ資産額を確認
- 売買は一切しない
- 暴落しても買い続ける
- 20〜30年後に取り崩し開始
目標:
- 今月中に証券口座開設
- 来月から積立スタート
- 1年間継続(ここが最初の壁)
まとめ:一生使える「自由への地図」
『改訂版 父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』は、投資本である以上に
「人生をどう生きるか」の哲学書です。
この本から得られる3つの宝
①迷わない投資戦略
- インデックス投資一択
- 銘柄選び・タイミング読み不要
- やることは「買って持ち続ける」だけ
②お金に振り回されない生き方
- 高収入より高貯蓄率
- 支出をコントロールできれば自由
- 会社に依存しない人生設計
③時間と選択肢を手に入れる方法
- 資産が生む収入で生活できる
- 嫌な仕事を辞められる
- やりたいことだけやる自由
投資は「手段」、自由が「目的」
本書が繰り返し伝えるのは、お金は目的ではなく、自由を手に入れるための道具だということ。
- お金を貯めること自体が目標ではない
- 投資で増やすこと自体が目標でもない
- 「お金の心配をせずに、自分の人生を生きること」が目標
そして、その目標は特別な才能も、高収入も、複雑なテクニックも必要ないと証明してくれます。
必要なのは3つだけ
- シンプルな原則(借金しない・支出<収入・余剰資金は投資)
- 継続する意志(20年間、淡々と積み立てる)
- 感情に流されない強さ(暴落時も売らない)
たったこれだけ。
最後に:今日が一番若い日
「もっと早く始めればよかった」
投資を始めた人の9割が言う言葉です。
でも、今日があなたの人生で一番若い日。
明日より、1年後より、10年後より、今日始めることが最も有利です。
この記事を読んだあなたが、
- 家計簿アプリをダウンロードし
- 証券口座を開設し
- 月1万円の積立を始める
その小さな一歩が、10年後、20年後の**「自由な人生」**につながります。
お金の不安が消えた先に、本当の自由がある。
さあ、今日から始めましょう。

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