一般的によく言われているヘアケアを下記にまとめてみました。
直毛に適したヘアケア
- 軽やかな仕上がりを重視:直毛は油分や重いヘアケア剤を使うとペタッとしやすいため、軽めのトリートメントやオイルを使う。
- 傷みにくいが、熱によるダメージ注意:ストレートアイロンやドライヤーの使用は必要最小限に。使用時はヒートプロテクト剤を使う。
- ボリューム調整:根元がつぶれやすい場合は、ボリュームアップ用シャンプーやヘアムースでふんわり感を加える。
- 適度なブラッシング:キューティクルが整っているため、絡まりづらいですが、艶を出したい場合は獣毛ブラシなどで適度にブラッシング。
縮毛に適したヘアケア
- 保湿重視:縮毛は乾燥しやすく広がりやすいため、しっとり系のシャンプーやトリートメント、ヘアマスクを選ぶ。
- 摩擦を避ける:髪がもつれやすく切れやすいので、コームは目の粗いものを使い、タオルドライもやさしく行う。
- 夜のケア:ナイトキャップやシルク枕カバーを使う。夜の間の摩擦や乾燥を大きく減らせる。
- 熱ダメージ対策:スタイリングでアイロンを使う場合は、ヒートプロテクト効果の高いスプレーやクリームを使用し、低温で丁寧に施術する。
比較ポイント表
項目 | 直毛 | 縮毛 |
---|---|---|
洗浄 | ボリュームキープ系や軽めの仕上がりのもの | 保湿・しっとり系 |
トリートメント | 軽量・サラサラ系 | 濃厚タイプ、集中ケア用 |
スタイリング | ふんわり・ボリューム調整 | まとまり重視、湿度ブロック |
ドライ | 速乾タイプ、根元をふんわりブロー | 低温ドライ、摩擦低減 |
その他 | 適度なブラッシングでツヤ出し | ナイトキャップやシルク枕カバーで保護、コームは目の粗い物 ブラッシングで切れ毛を起こしてしまう場合もあるので無理なコーミングはしないようにしましょう。 |
直毛・縮毛 それぞれご自身の髪質に合ったヘアケア製品を選ぶことで、日々の扱いやすさや美しさが格段にアップします。ダメージの程度やカールの強度や毛質、また地肌の性質や使用感などを考慮しながら相性の良い製品を吟味していくことが大切です。
自分のくせ毛の原因と種類を理解する
くせ毛には 生まれつきの「先天性のくせ毛」と、ダメージや加齢などによる「後天性のくせ毛」の大きく2種類があります。
なお後天性のくせ毛は、ケア次第で改善できるケースもあるようです。
その中でも縮毛は「かなり強く縮れている」くせ毛で、日本人には比較的少ないタイプとされています。
強い縮毛や捻転毛(ねじれ毛)の場合は、ホームケアのみで直毛にするのは難しいとされています。
適切なシャンプーを選ぶ
シャンプーだけではくせ毛は「治りません」が、日々のケアで扱いやすくすることは可能です。
髪の毛の構造がとても乾燥しやすい縮毛の方が洗浄力が強すぎるシャンプーを使用すると、髪の負担となり、くせ毛がさらにまとまりにくくなるリスクがあります。
そのため、シャンプーを選ぶ際には 洗浄力の優しいアミノ酸系シャンプーがおすすめです。
アミノ酸系シャンプーは洗浄力が穏やかなため、頭皮と髪の水分の保湿が重要な縮毛の髪質には合っているとされています。保湿成分が豊富に含まれているシャンプーは、髪の水分バランスを整え、まとまりやすくする効果が期待できます。
正しい方法で髪を洗う
洗髪で最も重要な工程は、シャンプー前と後の「すすぎ」です。
①予洗い(シャンプー前):シャンプーの前に3分ほどかけて、お湯で髪と頭皮をしっかりとすすぎましょう。これにより、大部分の汚れを落とすことができます。また一般的では無いですが、この段階で毛先にトリートメントやコンディショナーを事前に塗布し、後から使うシャンプーによる乾燥から髪を保護するという方法もあります。(絡まり防止の効果もあり)
②シャンプー:シャンプーはいきなり塗布せず、ネットなどでシャンプー液を優しく泡立て、泡で洗います。爪を立てずに指の腹で頭皮をマッサージするように揉み込むように洗いましょう。
③すすぎ(シャンプー後):38℃程度のぬるめのお湯で、頭皮に残ったシャンプーや毛穴の汚れを洗い残しがないようにしっかりと洗い流すことが重要です。洗い残しは頭皮に詰まり、くせ毛の原因になることもあります。
トリートメントで髪を保湿・補修する
くせ毛は髪の水分量が少ないため乾燥しやすく、また傷んだ髪はキューティクルが剥がれて湿気を吸収しやすくなり、くせが強く出やすくなります。
シャンプーとトリートメントは商品開発の際、セットで使うことで100%の実力を発揮するように作られています。
シャンプーの後は、高保湿タイプで水分と油分をバランス良く補えるトリートメントでしっかりと保湿ケアを行うことが一般的です。
またトリートメント以外にヘアマスク(トリートメントよりもさらに傷んだ髪の内部まで補修し、集中的なダメージケアを行う効果)は、特にダメージが蓄積しているくせ毛や毛先の広がりが気になる場合に効果的で、週に数回使用することで手触りやまとまりが改善される可能性があります。正しい方法で髪を乾かす
※ここではストレートヘアの方が一般的にアプローチするブロー方法を記載しています。
◦ お風呂上りには、髪が少しでも乾くとくせが取れなくなるため、すぐにドライヤーで乾かすことが非常に重要です。
◦ 根元から乾かす:手ぐしで髪を軽く引っ張りながら、頭を下に向けて全ての髪を鼻先に向かって引っ張るようにドライヤーを当てると、まとまりが良くなります。
◦ 過度な乾燥を避ける:くせ毛は水分と油分のバランスが崩れているため、乾かしすぎるとパサつきやうねりが悪化します。中間から毛先は8割程度の乾燥が理想で、潤いを残すことでツヤが出やすくなります。
◦ 冷風で仕上げる:温風で形をセットした後、髪が温かいうちに冷風を当てて固定すると、ツヤが出やすく、スタイリングが持続しやすくなります。
◦ ドライヤーやヘアアイロンの高温の熱は、髪のダメージや乾燥につながりやすいため、注意が必要です。
カーリーヘアの場合は自然乾燥や、ディフューザーなどを使ってゆっくり乾かす方法もあるのでご自分の好みでチャレンジしてください。(ちなみに私は髪の毛をブロッキングして自然乾燥です)
参考記事

天パの必需品ディフューザーって何(カーリーガールリン)|天パを活かして綺麗なカールに|Curly Girl Rin
https://note.com/curlygirl/n/n073da9964223
スタイリング前に「下地」を使用する
くせ毛は直毛に比べて構造がデリケートであり、スタイリング剤をいきなりつけるのではなく、
化粧水や美容液のように「下地」で毛髪の状態を整えることが大切です。

◦ タオルドライ後の髪に、ヘアミスト、ヘアクリーム、リーブインコンディショナー(洗い流さないタイプのヘアコンディショナー)を適量なじませて、保湿・保護することでスタイリング剤の効果を高めます。
くせ毛の種類に合ったスタイリング剤を選ぶ
仕上げに付けるスタイリング剤です。こちらを使い分けることで、仕上がりの見た目感が変わってきます。
天パは乾燥してアホ毛が浮きやすいのですがスタイリング剤の使い方で、髪を艶々にすることも可能です。
くっきりとしたカールを出したい場合:ヘアジェルがおすすめです。海外の天然パーマの人々の間では、くっきりとしたカールを出すための主流な方法として「カーリーガールメソッド」があります。
ナチュラルなウェーブにしたい場合:ヘアオイルまたはヘアオイルに近いヘアクリームがおすすめです。
ヘアオイルは髪をコーティングして保護し、ツヤを与え、ボリュームを抑える補助的な役割で使用します。ただし、量が多すぎるとべたつくことがあります。
ヘアスプレーやヘアワックスは、スタイルを長時間固定したり、立体感を出したりするのに使えますが、使う量や方法に注意が必要です。特にハードスプレーは、洗い残しがあると髪に焼き付いてダメージになる可能性があるため、使用後はしっかりと洗い流しましょう。
朝の寝ぐせ直し・リフレッシュ術
◦ 寝ている間の髪の絡まりや切れ毛を防ぐために、ヘアキャップ(シルクやツルツルした素材)を被ることが有効です。
◦ 朝の寝ぐせ直しには、まず水で髪を濡らすかミストスプレー(細かい霧が出るタイプ)で髪全体に水分を取り戻し、手で優しく揉み込むようにしてカールを戻します。
◦ 水分だけではカールが戻らない場合は、リーブインコンディショナーやカールアクティベーター(主にウェーブヘアやカールヘアに使用されるスタイリング剤の一種)を少量なじませ、さらに必要に応じてジェルで形を固定します。
◦ 最後にお好みでヘアオイルを1滴毛先につけて水分が逃げないように閉じ込めます。
◦ スタイリング後は、髪を触りすぎないようにすると、束が崩れにくくなります。
髪を濡らした後〜スタイリング時〜髪が乾き切るまでの間は極力触らないこと。
触らないというか「綺麗に形づいたカールの束をそのままキープして固める」イメージです。
ここが上手くカールにならないと、ただのボサボサの髪になってしまうのです。

ここ大事にゃ!
カールヘアにはカールヘアの取説『カーリーメソッド』を攻略して 素敵なカーリーヘアを完成させましょう!












コメント