
「虚数の情緒ー中学生からの全方位独学法」2000年2月初版 著者:吉田 武

※今回のブログは、まだほどんど読めてない(正確には読んではいるけど理解がついていっていない)のに読書ブログを書くという斬新な手法で書いております。
「中学生からの・・・」
そんな言葉を見て手に取ったのが、吉田武の『虚数の情緒』。
……いや、どう考えても中学生向きではない。
正直に言うと、内容がほとんど分からない。
それでも私は、この本を毎朝読むことにしている。
理由は単純で、「一度読むのをやめたら、たぶん永遠に読まなくなる気がする」からだ。
朝一の脳トレだと思って、なんとか半ページ。
調子がいい日は1ページ。
内容が少しでも理解できたら、その日は合格。
今のところ、ほぼ分からない。
それでも不思議と、読むのをやめないでいる。
今回はそんな『虚数の情緒』との格闘記録として
まずは「読み始め編」を書いてみようと思う。
この本を知ったきっかけはテレビだった。
アイドルの村上信五くんが、番組の中で
ビートたけしさんから勧められた本として
この本を紹介していたのを聞いたのだ。
「そんな本があるのか」と気になって、思わず買ってしまった。
ところが読み始めてすぐ思った。
これは……なかなかの強敵である。
数学の話かと思えば哲学の話になり、
科学の話かと思えば歴史の話になる。
ときどき、さらっと数式まで出てくる。
理解度で言えば、今のところ
ほぼ霧の中を歩いている感じだ。
そこで私は、この本の読み方を勝手に決めた。
名付けて 「半ページ読書」。
朝、本を開いて半ページだけ読む。
調子がよければ1ページ。
理解できたら合格。
理解できなくても、とりあえず本を開いたらOK。
そんなゆるいルールで、毎朝少しずつ読み続けている。
この本は、普通の読書というより
むしろ写経や詩集に近い感覚かもしれない。
一気に読む本ではなく、
少しずつ触れていく本。
『虚数の情緒』は、私にとって
半ページ読書という新しい読書スタイルを作った本になっている。
ここで少し、この本について簡単に紹介しておく。
『虚数の情緒』は、数学者の吉田武さんが書いた有名な数学エッセイだ。
タイトルだけ見ると、なんだか詩集のような名前だが、
実際にはかなり本格的な数学の本でもある。
この本のテーマを一言で言うと、
「数学は感情や美しさを持つ文化である」
ということらしい。
普通、数学というと
・計算
・試験
・理屈
といったイメージが強い。
でも著者は、
・数学には美しさがある
・数式には物語がある
・数学は人間の思考の歴史そのもの
だと語っている。
タイトルにある「虚数」という言葉も、もともとはかなり不思議な概念だ。(ここら辺はAIの解説)
虚数とは
i = √−1 ※√=ルート
という数のこと。
昔の数学者たちは
「マイナスの平方根?そんなものあるわけない」
とかなり混乱したらしい。
ところが結果的に、この虚数という概念は
・電気工学
・量子力学
・信号処理
など、現代科学の基礎になっている。
つまり、
最初は意味不明だった概念が、世界を説明する鍵になる
というドラマが数学の世界にはあるらしい。(この辺りの解説は今の私には意味不です)
そしてタイトルにある「情緒」という言葉。
ここで言う情緒とは、
・数学の美しさ
・発見したときの感動
・理論がつながる気持ちよさ
のようなものだそうです。
著者は、数学を
「冷たい論理」ではなく
人間の知的感動の歴史
として語っている。
この本の特徴は、とにかく話の広がりがすごいことだ。
数学の本かと思っていると、
数学史
哲学
思想
科学
などの話がどんどん出てくる。
ただし……
正直に言うと、
めちゃくちゃ難しい。
数学好きでも途中で挫折する人が多い本らしい。
それでも読んでいると、
「数学って面白いんだな」
とか
「人間の知の世界って広いんだな」
という気持ちだけは、なんとなく伝わってくる。
ちょっと 世界観が広がる感覚が味わえます。
けれどもわからなすぎて頭がパンっって弾けそうになるので、私は朝イチの脳みそが一番元気な時に読むことにしている。
【追記】
この本のことで、最近ちょっと驚いたことがあった。
正直、この本を読んでいる人は
私の周りにはたぶんいないだろうと思っていた。
ところが先日、久しぶりに一緒に食事に行った
理系女子の友人と、ひょんなことから本の話になり、
この本の話をしてみたところ——
なんとその子、
もう5年くらい前から、この本を読んでいたというのだ。
しかもまだ読み終えてはいないらしい。
ただ、わりとこの本が好きで、
買った当初は休日の明るいうちから
この分厚くて重い本を持ってコメダ珈琲に行き、
読みふけるのが楽しみだったそうだ。
そんな読み方をしている人が
身近にいたとは思わなかったので、
ちょっとびっくりしてしまった。
もしかするとこの本は、
好きな人にはたまらないタイプの本なのかもしれない。
この本を読み終える日は、いつ来るのかまだ分からない。
そもそも読み終えることが、この本のゴールなのかもよく分からない。
ただひとつ言えるのは、
私はたぶん明日の朝も
この分厚い本を開いて
また 半ページ読書 をすると思う。
理解できるかどうかは、
その日の運次第だけれど。

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