
自然の法則 人生が好転するニュートラルの魔法 2026年1月初版 著者:Kengo
考えるな、感じろ
昔、母と一緒にテレビを見ていたときの話。
観ていたドラマなどで、親が亡くなったり離婚したりした子供が
本当は悲しいんだけど気丈に振る舞っているシーンが映ると、よく言っていた母の言葉
「あのね、悲しい時はね、ちゃんと悲しまないとダメだよ。怒りたい時は怒らないと。気持ちが残ってしまうから」
それを当時の私は、横で なんとなく聞いていた。
でも今、この言葉の意味が、少しわかる気がしている。
香港のアクションスター、ブルース・リーが残した名台詞といえば
「Don’t think, feel.(考えるな、感じろ)」
若い頃は、「理屈より勢い」くらいの意味だと思っていた。
でも年齢を重ねた今は、もう少し違う意味に聞こえる。

私たちは普段、「どうするべきか」「どう見られるか」「何が正解か」ばかりを頭で考えている。
嫌でも笑う。 疲れていても頑張る。 本当は苦しいのに、「まだ大丈夫」と自分に言い聞かせる。
頭では正しい。 でも、心はどこかに置き去りになる。
『自然の法則 人生が好転するニュートラルの魔法』(kengo著)を読んで、感じたことがある。
人生を好転させるとは、頭で無理やり自分を変えることじゃない。
自分の心が感じている違和感に、ちゃんと気づいてやることなのかもしれない。
「ポジティブになれ」でも、「成功者になれ」でもない。
むしろ逆で、感じないフリをしている自分に気づいて、ニュートラルに戻していく本だった。
たとえば、漫画を描くとする。
心が主導している時は、上手く描けなくても、誰に褒められなくても、「まあ楽しかったからいいか」で終われる。
それで完結している。
でも頭が主導している時は違う。
「こんなの描いて意味あるのか」「人に見せられない」「上手に描いて褒められたい」と、描いている間じゅう頭の中がうるさい。楽しめていない。
心で感じながら動くのか、頭で評価しながら動くのか。
同じ「漫画を描く」という行為でも、進む先は 全然違う場所にいることになる。
この本の概要について
ここで、自然の法則について、私の解釈を少しだけ整理しておく。
① 現実は、心の投影だということ。
身の回りで起きることは、全部自分の心が作り出している――そう聞くと「そんな無茶な」と思う。でもこの本が言うのは、外側の条件(容姿、年収、学歴)が結果を決めるんじゃなく、自分の内側の状態がそのまま現実に映し出される、ということだ。
②「条件が揃えば幸せになれる」は、勘違いだということ。
痩せれば、結婚できれば、お金があれば幸せになれる――多くの人がそう信じている。でも幸せを感じるのは「心」という器であって、外側だけ変えても心の器が変わらなければ、受け取れる幸せの量は変わらない。
③自分の「嫌な面」を否定すると、現実でそれを見せつけられるということ。
人間には必ず表と裏がある。自分の中の「冷たさ」や「ずるさ」を認めずに否定していると、現実でそういう相手に繰り返し出会う。逆に、自分の中の表裏どちらの面も「あっていい」と許し始めると、周りも変わってくる。
④感情は、感じきれば終わるということ。
嫌な感情を、逃げたり避けたり抵抗するのをやめる。湧き上がる感情をただ受け取る。コントロールしようとしない。それだけで、問題は自然と解消に向かっていく。
頭で変えようとするんじゃなく、ただ「ああそうだったんだ」と感じることで、心はニュートラルに戻っていく。
※ もっと詳しく知りたいという方は是非 この本を一読ください。
私の場合
昔々、私は住んでいた大阪で 仕事も色々なことも行き詰まり、燃え尽き症候群になって故郷の福岡に戻った。
体調も心情も崩しており、約半年近く ほとんど家で塞ぎ込む日々だった。
そんな時、たまたま出かけた近所のスーパーで、高校時代の友人と再会した。
昔から明るくて、キラキラしている子だった。
久しぶりで、最初は普通に話していた。
それは彼女が「高校時代から付き合っていた彼と結婚した」と嬉しそうに話している時だった。
話を聞いている自分の気持ちが、だんだん苦しくなってくるのがわかった。
別に、その子は悪くない。むしろ相変わらず、本当にいい子だった。
しかし当時の私は、夢破れボロボロの、人の幸せを受け止め共に喜ぶなんて余裕は皆無な状態だったのだ。
途中から、もう何も言えなくなって、うん、うんと適当に相槌を打って 素っ気なく帰ってしまった。
さぞかし彼女も戸惑ったことだろう。そんな自分も自分に戸惑った。ああ酷いことしちゃったなと猛省した。
後になって、「ああ、これが嫉妬か」と、初めて自分の心境に気づいた。
昔の私は、嫉妬なんて醜い感情だと思っていたし、自分は自分、人は人と割り切って接していたつもりだった。
でも今なら、あれはただ、傷ついて余裕を失っていた心の反応だったんだと思う。
醜いんじゃなくて、正直だっただけだ。
最近でも、この本を読んでから、人へのイライラにも、少し変化があった。
会社に(上司が見ている時だけ頑張っている感じを出す)同僚がいて、以前はかなりイライラしていた。
「ちゃんと仕事しろよ」と思っていた。
いや、今でも思ってはいる。(笑)
でも、ふと自分に置き換えてみた。
自分の中にも、サボりたい気持ちはある。楽したい気持ちもある。「ちゃんとしてる人」と思われたい気持ちも、普通にある。
だからその人を見るたびに、自分の中の何かが反応していたのかもしれない。
仕事をサボっていい、という話じゃない。(笑)
ただ、「なぜ私はこの人にこんなに反応するんだろう?」と立ち止まってみると、自分の内側が少し見えてくる。
感情とは、感じる情報
その不快感は、過去からため込んできたもの。つまり、あなたの過去を知るための貴重な情報です。 P185より抜粋
感情は、感じきれば終わる。
嫌なことに抵抗するのをやめて、今感じていることをそのまま受け取る。
それだけで、何かが少し、動き始める。
母の言葉を思い出す。
「気持ちが残ってしまうから」
感じ切らなかった感情は、消えたわけじゃなく、どこかに残り続けるのかもしれない。
50代近くになって、若い頃みたいな無理が効かなくなってきた。
だからこそ今、「自然体で生きたい」という言葉が、昔より深く刺さる。
感じないフリをするのが、だんだんしんどくなってきたのかもしれない。
それは、悪いことじゃないと思う。
「目にうつる全てのことはメッセージ」
あなたの目には何が映っているでしょうか?

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